横浜国立大学理工学部化学・生命系学科(化学応用EP)・大学院理工学府化学生命系理工学専攻(化学応用・バイオ/エネルギー化学教育分野)

横浜国立大学エネルギー変換化学研究室/光島・黒田研究室

水電解用電極及び電極触媒に関する測定法

担当者:光島、黒田、長澤

電気化学90巻(2022)2号 p.136-158.

地球温暖化を防ぐため、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの活用が期待されていますが、これらのエネルギーは発電適地や適時が一定でないため、 水電解により水素を製造し、電力や工業原料に利用する技術が注目されています。 水電解用の電極や電解槽を設計するためには、様々な電気化学的手法により性能を評価する必要がありますが、現在発展途上の技術や、専門家以外には難しい技術もあります。 本稿は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト「水素利用等先導研究開発事業/水電解水素製造技術高度化のための基盤技術研究開発/ アルカリ水電解及び固体高分子形水電解の高度化」(研究代表者:光島)にて、横浜国立大学、産業技術総合研究所、京都大学、大阪公立大学(前大阪府立大学)、東北大学、 立命館大学、デノラ・ペルメレック株式会社が共同で開発した水電解測定法について、初学者にもわかりやすいよう丁寧にまとめました。 測定上のノウハウなどもたくさん解説していますので、水電解に興味のある研究者に是非読んで頂きたい内容となっています。